組香・聞香


香道は、茶道や華道と並ぶ日本三大芸道のひとつです。仏教伝来によって香木を焚き始めたことが起因とされる日本香文化は、平安時代になると宗教儀礼を離れ、香りを聞いて鑑賞するようになりました。室町時代には香道の礎が築かれ、上流階級の芸道として発展しました。

泰平の世と言われた江戸時代には香道の流派は百を超え、公家や武家の伝統ある流派や民衆のあいだから興った流派によって、香道がもっとも活気に満ちていました。山河流はその追憶から、香そのものを楽しむことに重点を置いた大衆的な香席を提案しています。


▼組香について
組香は、香の異同を聞く遊びです。そのルールは多数存在しており、代表的な「源氏香」をはじめとして七夕の伝説をテーマにした「七夕香」や「星合香」など、想像する力に富んだものばかりです。日本人の感性が生み出した世界に類のない香世界です。

▼源氏香について
幾つかある組香のルールの中でも特に人気が高い源氏香は、五度まわされる香の同異を聞きあてます。

源氏香の特徴は、優美な図形を用いた回答方法にあります。基本となる五本の縦線を右から一之香、二之香…最も左を五之香とします。同じ香と感じた縦線の上部を結ぶことで、五十二通りの図示が可能となります。

五十二という数から、源氏五十四帖を連想したのでしょうか。初巻「桐壺」と最終巻「夢浮橋」を除いた五十二帖の物語を各図柄にあてはめたものが源氏香之図です。
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▼聞香(もんこう)について
聞香は、香を聞き鑑賞します。組香のように香の同異をあてることはしません。香りを自分の内側に取りこみ、心を遊ばせます。